らんちゅう飼育講座

らんちゅうの餌

こんにちは、全国の愛好家、ブリーダーから良質ならんちゅうをみなさまにお届けしている三共組らんちゅうです。

らんちゅうは金魚の仲間であるため、観賞用に気軽に育てるなら金魚用の餌をそのまま使ってもかまいません。

しかし、品評会に出品するらんちゅうを育てたり、フンタンなどの見栄えをより美しく見せるためにはらんちゅう専用に開発された餌を使用することで、理想に近づけることができます。

このページでは、らんちゅうの餌にはどんな種類があるのか、季節や成長に合わせた餌の与え方や、三共組おすすめの餌をご紹介いたします。

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らんちゅう用の餌は金魚の餌と何が違う?

らんちゅう用の餌と金魚の餌との違いは大きく分けて2つあります。

浮き餌になっている

らんちゅうは、金魚に比べて丸い体型をしています。 水面下に沈んでしまう餌を与えると、らんちゅうのお腹が飼育槽の底についてしまい、怪我などの原因となってしまいます。

そのため、一般的にらんちゅう用に与える餌は水面に浮く浮き餌タイプのものが主流となっています。

発育を促進するための高栄養になっている

らんちゅうを見栄え良く成長させるには、フンタン、頭、肉瘤の発育がかかせません。

そのために高タンパク、高栄養に設計されたらんちゅう専用に開発されている餌もあります。

らんちゅうの餌の種類

らんちゅう飼育で愛好家やプロが使用する餌は次の4種類となっています。

  • 生餌(なまえ、いきえ)・・・幼少期はブラインシュリンプ、ミジンコ、成魚期は赤虫、アカコ、イトミミズ
  • 冷凍飼料・・・冷凍ミジンコ、冷凍赤虫
  • 固形飼料・・・一般的にペレットといわれるタイプで多くのメーカーから発売

パウダーやフレークはおすすめしない

餌の種類にはパウダーやフレーク状になったタイプもありますが、らんちゅう愛好家や飼育のプロの目線からは使用はおすすめしません。

その理由は、らんちゅうは基本水面に浮いた餌を食べることが多く、パウダーやフレークだと、食べ残しが多く、水が汚れる原因になるからです。

強いて言えば、パウダーは1cm未満の稚魚の餌として使うことがありますが、成魚の段階ではほぼ与えることはないとお考えください。

成長させるためのらんちゅうの餌の与え方

らんちゅうの餌の与え方は、毎日同じように与えるわけではなく、季節や成長によって与える量や間隔を細かく調整する必要があります。

これを怠ってしまうと、体調が崩れてしまうことが多く、また病気の原因になったりすることがあるので、しっかりと成長させたい方には、特に気をつけていただきたいポイントです。

実際にはらんちゅうの個体を見ながら判断する必要もありますが、一般的にどのような餌の与え方が必要なのか、簡単に解説いたします。

餌の量

昔はらんちゅうの頭の大きさと、一日で食べる餌の量は同じでこの量を与えるとちょうど食べきれると言われていました。

しかし、実際そこまで与えてしまうと調子を崩すため魚のおなかの膨れ具合を見て調整することがほとんどです。

一般的な固形飼料であれば一つまみを目安に食べきる時間などをみて調整します。

餌を与える間隔

らんちゅうのお腹を観察していると、朝はお腹が凹んでいますが餌を食べるとお腹は膨らんでいることがわかります。

そこから2時間ほどは消化にかかることが多く、二時間おきにお腹の膨れ具合を見て少量のエサをこまめに与えるのが大きく成長させるコツ。

餌を与える回数

低水温期は朝10時頃から午後3時頃まら一日2回を目安にします。

水温が安定している季節(春、秋)は、午前中2回、お昼1回、午後2回程度。 高水温期(夏場)は、早朝から10時ころまでに2~3回、午後3時頃~夕方まで2~3回与えることでより成長を促します。

餌を与える時の注意点

餌が少なすぎてらんちゅうが調子を崩すことは少なく、逆に餌が多い時ほど病気になりやすいです。

エラ病などほとんどの病気は餌が多い事が原因で消化不良、水が痛むといった事がほとんどです。 餌の回数、量はらんちゅうの数、大きさ、水温、日当たりなどなど全ての飼育環境に合わせて調整する必要があります。

最初かららんちゅうの状態を見極めることは、愛好家でも非常に難しいので最初は1日2~3回の給餌からなじませて頂くのがおすすめです。

三共組がおすすめするらんちゅうの餌

らんちゅう用の餌の種類別に三共組がおすすめしたい餌をご紹介します。

生餌(なまえ、いきえ)=ソルトレイク産ブラインシュリンプ全般

昔は、川でミジンコや赤虫を獲って使っていましたが、近年ではほとんど取れないため、生餌といえば、幼少期に使うブラインシュリンプを指します。

ブラインシュリンプは塩分の高い水中に生息するエビのことで、孵化して間もない時から、幼少期にかけて与える餌のことです。

そのまま生餌が売っていることはなく、缶詰に入った卵を孵化させてからあたえます。

ブラインシュリンプはソルトレイク産、中国産、ベトナム産など生産地が複数あり孵化率がかわります。

三共組では、孵化率が安定し安心して与える事が出来る点でソルトレイク産をおすすめしています。

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冷凍飼料…冷凍赤虫

赤虫、ミジンコといった餌を凍結させて固形状にした餌です。

この中でも冷凍赤虫は、フンタンの発育、健康な体つくりなど飼育に欠かせないアイテムです。

しかし、冷凍赤虫は生産数が激減しており入手が難しくコストも以前に比べてかなり上がっています。

いくつかのメーカーから発売されていますが、比較的安定し手に入りさらに質の良さから 「こだわり赤虫」という銘柄を三共組ではおすすめしています。

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固形飼料…らんちゅうディスク、らんちゅうベビーゴールド

業務用ペレット

普段使いの飼育におすすめなのが、三共組で長年愛用している「業務量ペレット」です。

もとはらんちゅう専用として開発されたものではありませんが、昔から生産者の間では密かに与えられていた一般では知るのことのないある意味レアな餌となっています。

粗蛋白質、粗脂肪、繊維質、カルシウムなどらんちゅうの生育に必要だと思われる成分は全て規定量以上に配合されており、そのバランスの良さから育成全般におすすめできる餌となっています。

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らんちゅうディスク

より美しくこだわりを持って育てる方におすすめしたいのが、「らんちうディスク」と呼ばれる商品です。

その理由は、高タンパクで成長しやすいことに加え、育成用 増体用 良消化 色揚げと多数のラインナップがあるため、飼育目的に細かく合わせることができます。

実際に使い続けてみても、消化性が高いこともあり、餌の切り替え、種類を変えた際のつなぎ目で調子を崩すことがほとんどなかったからです。

らんちゅうは餌の切り替えや与え過ぎで簡単に体調が崩れてしまうため、餌の安定性にはこだわりたい生き物です。

その観点から言って、らんちうディスクは比較的与えやすい餌だといえるでしょう。

らんちゅうベビーゴールド

浮きの餌を与えたい方には ”らんちゅうベビーゴールド”もおすすめです!

こちらも同じキョーリンから出されている餌ですが、色揚げ効果の成分も含まれており色つやの良い個体に育てることができます。

長年にわたり愛用されてきている実績ある商品で、ホームセンターなどでも手に入りやすくなっています。

まとめ

らんちゅうの餌の種類や、見栄え良く成長させたいための餌の与え方、おすすめの餌をご紹介させていただきました。

基本的には、らんちゅうに与える餌は金魚の餌でもかまいませんが、フンタンや肉溜など見栄えを発達させたかったり、品評会に出品目的であれば、らんちゅう専用に開発された餌を使うことがおすすめです。

しかし、より良く成長させようとするあまり、餌の量や与えるタイミングなどを怠るとすぐに体調を崩してしまうことが多いので、季節や水温も見ながら調整することが気をつけるポイントとなります。

これまでのらんちゅう飼育を経てわかったおすすめの餌は一部三共組のサイトでも販売しておりますのでぜひご利用ください。

三共組では、ご購入いただいたらんちゅうを屋外飼育する場合でも、お問い合わせ頂いたご質問にいつでもお答えする飼育サポートサービスを実施しています。

はじめての方でも飼育しやすいサポートグッズをお付けしたセットなども販売しておりますので、お気軽にご相談、お問い合わせください。

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